忘れものがなおせない子に対して

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忘れものがなおせない子に対して

小学校に入ると教科書や筆箱、給食セットなど必要なものがたくさん増えてきます。
入学前はあまり気にならなかった「忘れもの」が小学校に入ると目立つようになり、何度注意してもなかなか治らない子どもがいます。
今日はそんな「忘れもの」についてのお話です。

●気をつける言葉がけ 「どうして」
忘れものを繰り返してしまう子どもに対して「どうしていつも忘れるの。」「どうして何度言っても治らないの。」と思ってしまうことがありますよね。
筆箱を持っていかない。体操服を持って行き忘れた。
こんなとき学校に届けてますか?それとも帰ってきてから「どうして毎日忘れるの!」と叱りますか?
「次忘れものをしたらおやつはありません」なんて罰を与えたくなる気持ちもわかりますが、それで改善された話はあまり聞きません。 むしろ萎縮して自分の行動に自信を無くす要因になり兼ねません。

「どうして?」と聞かれても子どもからすると「忘れたから忘れた」以外のものはないのです。明確な理由があるなら自分で気づけますし治すこともできますよね。

「どうして」と言う言葉は過去に向けて原因を追求する言葉で、理由がはっきりしていないことへの改善に向けた言葉にはなりません。

●気をつける行動 「やってあげる」
「こんなに忘れるなら全部やってあげたほうがマシ」「そのほうが楽だから」と思わず手を貸してしまいたくなると思いますが、 これは子ども自身の行動の改善には繋がらずもしかすると「楽ができるし怒られなくなった」と感じて自主性が薄れていく可能性もあります。
手伝うことは重要だと思います。ですがそれは一緒に持ち物の確認をしたり持ち物を確認するきっかけの言葉がけをしてあげたり、あくまで子ども自身が考えて行動できる補助に徹底してください。
そしてできたことはよく認めて褒めることで行動が繰り返されるようになります。

●変わる言葉がけ 「〇〇て→〇〇たら」
子供の考えや行動を変えていくきっかけになる言葉として「どうしたら」があります。
「どうして忘れものをするのか」ではなく「どうしたら忘れ物がなくなるのか」と過去ではなく未来に解決策を探して行きます。
こうすることで子ども自身も自主的に考えることができ自分で考えたことなので行動に現れやすくなります。

一度で改善されると思わず、できない中でも少しの良いところを見つけて褒めながら繰り返すことで自然と思考力と行動力が養われていきます。
子供だけでなく親も一緒にやることで子供の行動の変化に気づいてまた別の視点から理解することができたり新しい対策が浮かぶこともあります。

私たち大人でも忘れることはあります。はじめから全てができる人なんていないわけで失敗を繰り返しながら成長してきました。
なので子どもの失敗を受け入れながらも「どうしたら」と考えていくことが成長に繋がっていきます。

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