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2023.02.27
コラム
子どもたちの困った行動~大人の都合、子どもの理由を考える~
こんにちは。
本日は、お子さまの困った行動 に対する受け止め方について、じっくりお話します。
子どもたちがとる行動にはどんな理由があるのか?一度は考えたことがあるかと思います。
「なんでこんなことをするんだろう?」「どうして何度言っても分からないんだろう?」と、頭を抱えることも
多いのではないでしょうか?
本日はそんな子どもたちの行動と、大人の悩みについて良い気づきがあれば良いと思います。
■大人の都合になっていないか考える■
例えば子どもがこんな行動をとったとします。
❶使ったものや脱いだものを片付けずその場に放置してしまう
❷スーパーで買い物中、欲しいオモチャやお菓子があり、大衆の面前でも駄々をこねてしまう
どちらもとても困りますよね。❶に関しては子どもだけでなく大人でもよくある行動です。
使ったものは自分で片付けてほしいし、必要なものを買ったら早く家に帰って準備をしたい。当たり前の感情で
す。
ただ、ここで一旦考えてもらいたいのが「大人の都合だけで叱っていないか?」「子どもの理由を考えられたか?」
ということです。
立場に関係なくどんな大人でもよくありがちなのは、大人の都合で注意することです。
大人都合で注意すると、このような発言になってきます。
・脱いだら片付けてっていつも言ってるでしょ!
・早く片付けて!だらしがないよ!
・今日は買わないって言ったでしょ!どうして言うことが聞けないの?
・急いでるから買わないよ!
これらの発言には「大人の都合しか言っていない」という共通の特徴があります。
どれだけ「この子が将来自立できるように」と強い想いがあっても、大人の都合は子どもには伝わりません。
特に急いでいたりやることが山積みだと言葉を選べなくなってきて、子どもには大人の苛立ちやストレスだけが
伝わってしまい悪循環です。
「だらしがないよ」「急いでるから」などは一見真っ当な理由ですが、子どもからすれば分からないのです。
■子どもの理由を考える■
今度は子どもの視点で捉えてみましょう。いろんな方向から考えてみると、理由はたくさん出てきます。
❶使ったものや脱いだものを片付けずその場に放置してしまう
・片付け自体に苦手意識がある→怒られた記憶だけが残っている、うまく片付けられない自分が嫌になる
・単純に片付けたくない→まだ遊び足りない、片付けたら楽しいことが終わると分かっている
・何をどこに片付けたら良いかよく理解していない
・眠たい、空腹、不調など、身が入らずぼーっとしていた
・最終的に誰かがやってくれるが習慣化してしまい、自発的には動かない
・1つ言われたら1つやる(言われたらやる流れが定着している)
・本当は片付けなければならないことは知っているが、良くない行動をしてでも注目されたい
❷スーパーで買い物中、欲しいオモチャやお菓子があり、大衆の面前でも駄々をこねてしまう
・以前の買い物で欲しいものを買ってもらえたので、今回も買ってもらえると認識してしまった
・駄々をこねて困らせれば買ってもらえると考えている、もしくはそういった経験をした
・欲しいものを手に入れることで初めて納得、満足できる
・「欲しい!」という思いだけが先行して話が耳に入らなくなる
・本当はそれが欲しいわけではないが、良くない行動をしてでも注目されたい
どうでしょうか?
子どもたちは、単にわがままや自分勝手で困った行動をとるわけではありません。大人が「なんで・・」と頭を
抱える行動には、子どもなりの理由があります。
子どもの気持ちや環境によって他にもたくさんの理由があると思いますが、こうして子どもの行動の理由を考え
てみると、「なんで・どうして」が「なるほど」に変わりスッキリします。
頭で考えてもなかなか腹落ちしないという方は、書いたり打ったりして目に見える形にすると良いです。
■実践■
大人の都合と子どもの理由を理解した上で、実際にどのように関わっていけばお互いに気持ち良いか、具体例を
挙げて考えていきましょう。
<具体例>
❶使ったものや脱いだものを片付けずその場に放置してしまう
まずは、子どもにとって片付けがしやすい環境か振り返りましょう。何をどこに入れたら良いか分かるようオモ
チャや物の種類ごとに収納場所や箱分けをする、写真やイラスト、テプラなどを貼っておくなどの配慮があると
最高ですね。
□プロセス中心
「靴下脱げたね、カゴに入れるまでを一緒にやってみようか」
一人での片付けが難しければ、大人も一緒にやりましょう。
子どもの成長は階段です。いつか一人でも片付けができるようになるためのステップ1だと思って、
まずは「片付け=怒られる、嫌い」から「片付け=楽しい」に変換するのです。
□理由説明
「車さんおなか空いたからお家に帰るって!一緒にお家に帰してあげて、〇〇もご飯にしようか」
「これから〇〇のお部屋掃除機かけるんだけど、床に物が散らかっていると掃除機がかけられないから、カゴに
入れてくれると助かるな~」
年齢にもよりますが、まだまだ小さいお子さまなら1番目も通用します。「そうだね!」と片付け始めたら、可愛
くて仕方がないですね笑
お話が通る年齢になってきたら、理由をきちんと説明するのも良いです。片付けを促される理由が分からないと
渋ってしまいますので、大人都合ではなくしっかりとした理由を説明し、「そういうことか」と理解と納得を得
ましょう。
❷スーパーで買い物中、欲しいオモチャやお菓子があり、大衆の面前でも駄々をこねてしまう
まずは、スーパーなどに入る前に買い物ルールを決めると良いですね。入ってからでは遅いので注意しましょう。
「リストにあるものだけを買う」「〇〇円で1つだけ、欲しいものを買って良い」「スーパーの中では、ママやパ
パと最後まで手を繋いで歩く」など紙に書くと良いですね。
子どもにとってスーパーなど数多くの商品が陳列された空間は「魅力的」です。
金銭面、時間、今必要かどうかの適切な判断ができる大人とは違い、幼児ともなると欲しいものが今手に入らな
い理由を理解するのは難しいことを理解しましょう。
□プロセス中心
・「あそこにあるお野菜をカゴに入れるのを手伝ってくれる?」
・「〇〇がお手伝いしてくれて買い物が楽になった!ありがとう」
・「〇〇が買い物手伝ってくれて助かったよ!この中から好きな物を1つだけ選んでいいよ」
親だけがせっせと動くのではなく、子どもの安全を確保しながら積極的に買い物に巻き込み、楽しい買い物にし
ましょう。
□理由説明
・「このリストにあるものを全部買うことができたら、早くお家に帰れて嬉しいな」
・「一緒にリストを見てみよう、今日はおやつを買うお約束してたかな?」
2番目に関しては、事前にリストを作って子どもが確認している、理解していることが前提ではあります。
その上で、お約束を守ること、全てが思い通りに手に入るわけではないことを、成長に合わせて1ステップずつ
学ぶことができるといいですね。
今回は、子どもの行動に対する考え方と対応についてお話しました。
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