放課後等デイサービスや児童発達支援を利用する子どもの問題行動について

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放課後等デイサービスや児童発達支援を利用する子どもの問題行動について

子どもの問題行動と呼ばれる行動は様々な種類がありそれに対応する支援の仕方や理解も様々です。
ここでは子どもの起こした行動に着目してその子ども心を理解する、「行動分析」について書いていきます。
行動に着目することで複数の視点から行動を共有することができ統一された支援を行うことができます。
共有をする際も「成長を感じている」だけでは何が、どう成長しているのかはわかりません。
漠然とした言葉では意図が伝わらず、その次の支援にも関わる人間で変わってしまいます。
行動から読み取り「今日は〇〇で〇〇ができていた。」と具体的に共有することで次の支援への考えがまとまりやすくなります。

●行動分析とは
ここでは ABA(応用行動分析)について話していきます。
ABA とは「子どもの行動」だけではなくその前後関係、「きっかけ」と「行動の結果」に着目し子どもの行動に対する理解を深めていきます。
「きっかけ」「行動」「結果」がわかれば<なぜ、何をして、どうなったか>がわかり子供に対するアプローチをしやすくなり行動の要因を導きやすくなります。
行動には全てきっかけがあり、その結果として自分にとっていいことが生じるとその行動をまた繰り返しするようになると考えられています。
いいこととは言いましたがそれは人によって様々なので、何が行動の維持に繋がっているのか見極めることが大切です。

ABA の支援のやり方には2つあり
① 行動の「きっかけ」にアプローチする
② 行動の「結果」にアプローチする
これらの観点から支援していきます。

●「続けて欲しい行動」を「増やす」ために
子どもにして欲しい行動を増やしてもらうためには
・行動のきっかけを提示する
・行動の結果に「いいこと」を提示する。
が挙げられます。

行動の「結果」を「いいこと」にすることを「強化子」と言います。
例えば行動の結果として 褒められたり、ご褒美がもらえたり、楽しい経験ができたりと子どもにとって「いいこと」に変換します。
強化子が得られると行動の回数が増えていきます。この強化子によって行動が増えることを「強化」と言います。
行動の「きっかけ」にアプローチする方法としては
例えば「お手伝いをする」という「して欲しい行動」の場合はこちらから「ちょっと手伝って欲しいー」と声をかけることで「きっかけ」と提示します。
さらに声がけとともにお手伝いに使う道具を渡すのを具体的な方法です。

●「して欲しくない行動」を「減らす」ために
子どもして欲しくない行動を減らすには
・行動の「きっかけ」をなくす
・行動の「結果」に「いいこと」をなくす
が挙げられます。

行動を増やすために「いいこと」を提示するのが「強化」であったことに対して
行動を減らすために「いいこと」をなくすことを「消去」と言います。

「おもちゃの取り合いがなくなるように人数分同じおもちゃを用意しておく」
「ケンカが起こらないように別の部屋で遊んでもらう」などそもそもして欲しくない行動にならないように「きっかけ」から対処するのが具体的な対応となります。

また、「おもちゃを無理やり取ろうとする」などの行動に対して「おもちゃを渡さない」という結果でいいことをなくして対応することも可能ですが、
それだけでは子どもにとっての成長はあまり見込めません。同時に「貸してって言おうね」「順番を決めて遊ぼう」として欲しくない行動からより良い行動を身につけてもらう支援をしていきましょう。
子どもたちの行動に着眼点をおき、より深い理解をすることでその子に合った支援をすることができるようになり、周りと統一した対応をすることで子どもと関わる人の負担を減らしていくのが「ABA(応用行動分析)」です。

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