児童発達支援の言葉かけで大切にしていること。

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児童発達支援の言葉かけで大切にしていること。

皆さん、子どもに言葉をかける時どのようにかけていますか?「そこの白いの取って」「もうちょっと待って」など…
言葉の意味を理解して行動に移すことができる子どもも多くいるとは思いますが、中には大人が言った言葉をうまく理解できず、大きなストレスからパニックや癇癪を起こしたり、大きな声を出すという行動に繋がるのです。
どのような言葉や態度が子どもを混乱させてしまうのでしょうか?

■曖昧な表現
発達障がいの中でも特に自閉スペクトラム症の子の場合は曖昧だったり、遠回しな表現の理解は苦手です。
逆に、絵にしやすいことや具体的なことならばよく理解ができます。

■決まり文句
「まっすぐ帰りなさい」と言われると、「家には曲がらないと帰れません」などと答えてしまいます。
通常は「まっすぐ」と言われたら「寄り道をせず帰りなさい」という意味なんだなと解釈しますが、発達障がいの子はこの解釈が苦手です。

■誇張表現や冗談
例えば、友達がすぐにできるということを「1 秒で出来るよ」と誇張して言うと、その言葉通りに受け取ってしまい「1 秒で出来るわけがない」と真面目に反論し、トラブルになってしまいます。

■否定的な表現や命令
「ダメ」といった否定的な表現を使ってしまうと、子どもは自分自身が非難されているような気持ちになってしまい、自己肯定感が下がるきっかけにもなってしまいます。
また、「○○しなさい」という命令口調の表現も苦手です。
命令されると怒られているように感じてしまう子もいます。

■慣用句やことわざ
忙しいときに「猫の手も借りたい」と言ったりすることがあると思います。
当然これは「とても忙しい」ということを意味していますが、発達障がい児には、そのことを意味しているとは想像ができません。
忙しいときに「猫の手も借りたい」と言うことがあると思います。
これは「猫の手を借りたいほど忙しい」ということを意味していますが、発達障がい児には、そのことを意味しているとは想像ができません。

■代名詞
「それとって!」と伝えても伝わらないことありませんか?
手伝う気持ちが無いとかではなく、ただ単に「それ」と言う代名詞が理解できてないのです。

■遠回しな表現
家に帰る時間が迫っているときに「そろそろ帰る時間じゃないかな?」とか「おうちの人が心配しているんじゃない?」と遠回しな表現で伝えても、「いや、心配してないよ」と言って、また遊び始める。
このようになりがちです。

■どんな方法で伝えたらいい?
私たちは「わかりやすい言葉で伝えること」を大切にし、「これで伝わるだろう」「大丈夫だろう」と言う感覚を失くし、わかりやすい言葉で子どもたちに伝えるようにしています。
必要以上に伝えすぎると逆に情報がありすぎて混乱してしまうので、例えば「(テーブルの上にある白いタオルを指差して)そこの白いの取って」は、「テーブルの上の白いタオルを取って」と言うと伝わりやすいです。
また「ちょっと待っててね」の「ちょっと」もどれくらいなのかがわかりません。
なので、この場合は「全部洗うまで待っててね」と待っててもらう時間を提示するだけで、待ってる時間が目で見てわかるので理解しやすいです。 ほんの少し言葉を変えるだけでわかりやすく伝わり、子どもとのコミュニケーションも円滑になりますね。

ZENIBAKO Brave では、日々の療育の中で「こんな時どう言葉をかけたらよかったのかな?」などの疑問に思ったことをスタッフ全員で意見を出し合いながら一人一人により良い支援ができるよう、努めています。
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