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2022.08.29
コラム
「SST(ソーシャルスキルトレーニング)の大切なこと」
■はじめに
こんなお子様の行動が気になったことはありませんか?
●言葉の表現力が未熟のため、自分の気持ちをうまく伝えられず手が出てしまう
●相手が嫌がっていることがわからず、ちょっかいを出してケンカに発展してしまう
●思ったことをそのまま言葉にしてしまうので、相手が傷ついていることがわからない
などなど、発達障がい子どもに限らず、現代は子どもたちのソーシャルスキルの低下が目につきます。
でも、子どもたちはとても素直です。大人の仲介によってすぐ仲直りするところも良いところです。
ソーシャルスキル(他人と上手に関わるための技術やコツ)は、遊びを通して学ぶことができるのです。
「児童発達支援・放課後デイサービス ZENIBAKO Brave」では、主に幼児と小学生をが利用しています。
トラブルが起きた時は、言葉が足りない子・言葉につまる子など様々です。
指導員が仲介をすることで、「ごめんね」「いいよ」と素直に謝る・すぐ許す姿があり、繰り返し行っていると自然と自分たちで仲直りする声が聞こえたときは微笑ましいです。
■大切なこと
SST=ソーシャル(社会)スキル(能力)トレーニング(訓練)となります。
SST と聞くと、「専門的なプログラムが必要なのでは」「難しそう」と感じるかもしれませんが、大人がよく子どもに伝える「朝の挨拶は、おはようだよ」「ものをもらったら、ありがとうだよ」など、自然と伝えていることが SST になります。
しかし、繰り返し伝えることで、子どもが嫌になってしまったり、「いつも言っているのに何で出来ないの」としつけが強制になっていくこともあります。
そこで、大切なコツをお伝えします。
① 「絶対に、感情的にならないこと!」
家庭では、親と子が近い存在だからこそ、どうしても感情的になってしまいやすいです。しかし、大人が感情的になることで、「つまらない」「やりたくない」「怒られる」と子どもは負の感情を抱いてしまいます。
一度、負のイメージがつくと修正することが難しいので、気をつけましょう。
② 「スモールステップ!」
子どもは「できない」と感じると、「つまらない」「やりたくない」と、これも負の感情を抱いてしまいます。
大人も「早く身についてほしい」と焦ると成果を求めてしまいやすいです。
しかし、コミュニケーション能力というものは、すぐに身につくものではないことを念頭に起きましょう。
そこで、「スモールステップ」です!小さな目標をたてることで、子ども自身も「達成した」「嬉しい」「楽しい」と自信がつき継続しやすくなります。
③ 「誤りを指摘しすぎない!」
トレーニングとなると、どうしても「正しく」「教える」を求めてしまうため、誤りを指摘してしまいやすいです。
しかし、これも、子どもにとっては嫌なイメージが強く根付いてしまいます。
基本「楽しく」を念頭に置きながら、大人が手本を見せながら、正しい方向へ導いて行くことが大切です。
④ 「ルーティンにする」
習慣化することが、繰り返し取り組むコツです。「曜日・時間」を決めることで、大人も子どもも取り組みやすくなります。
発達に特性のある子に、いつもと違うことをすることに抵抗がある子もいますので、ルーティンにしたほうが取り組みやすい場合もあります。
■さいごに
子どもは「楽しい」と思うことには積極的で、「つまらない」と思うことは消極的です。当たり前のことですね。
子どもに「楽しい」を伝えるためには、大人も「楽しい」と思うことが大切です。
親というのは、子どものことを思うと、求めることが多くなってしまい、頑張りすぎてしまうものです。
それは、子どもにも伝わります。過度な期待や押しつけでなく、子どもの目線で一緒に楽しみ、子どもの意思を尊重しながら取り組んでみましょう。
その子その子にあった方法で支援をすることを私たちは大切にしています。
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