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2022.07.11
コラム
「大人が大切にするべき声かけの仕方~児童発達支援編 伝わる声かけ~」
コラムでも何度か取り上げてきた「子どもへの声かけ」。皆さんはどのように意識をされていますか?
理屈や知識では分かっていても、実際の場面で適切な声かけができるかどうかは分かりません。
今回は、「褒める」について少しだけ考えた上で、明日から活用できる具体的な褒め方をお話します。
■そもそも褒めるって難しい■
「褒める」って、とても難しく感じませんか?
元々人の良い部分を見つけるのが得意な人もいますが、みんながそういうわけではありませんね。
褒める言葉というと「すごいね!」「さすが〇〇くんだね!」「えらいね!」あたりが定番です。
子どもを褒める時にしょっちゅう使う言葉ですよね。
これらは一見ポジティブに聞こえますが、褒め方によっては不安やプレッシャーを与えたり、やる気が下がるなどの原因になることがあります。
褒めること自体は良いことで、子どもを認めてあげることは大切です。ただ、褒め方の種類によって成長に影響が出るのです。
「じゃあなんて言えばいいの!」って思いますね。
■褒めるの種類■
褒め方には、
◆おざなり褒め(具体性に欠ける中身のない表面的に褒め方)
◆人中心褒め(性格・能力・外見など表面上の特徴が中心の褒め方)
◆プロセス褒め(努力・過程・試行錯誤した手順などが中心の褒め方)
の3種類があります。
褒め方として良いとされているものが3つ目の「プロセス褒め」です。
プロセス褒めのポイントは3つ!
1.成果よりもプロセス(努力・姿勢・やり方)を褒める
2.もっと具体的に褒める
3.もっと質問する
このポイントをおさえたうえで、具体的な褒め方の例を挙げていきます。
■褒め方■
◆事例◆子どもがママのお手伝いをしてくれた時
NG 例:「さすがお兄ちゃん(お姉ちゃん)だね!」→おざなり・人中心
OK 例:「自分からチャレンジしてくれたんだね!」→プロセス
こんなのも Good:「お手伝いで一番頑張れたことはなんだった?」→質問
◆事例◆友達に優しくできた時
NG 例:「優しい子だね」「えらいね!」→おざなり・人中心
OK 例:「友達が元気が出るように笑わせてくれたんだね」→プロセス
こんなのも Good:「オモチャを貸したら友達が笑顔になったね」→具体的
◆事例◆自分で服を着られた時
NG 例:「えらいねー!!」→おざなり・人中心
OK 例:「片足ずつチャレンジして、一人で着られたね!」→プロセス
こんなのも Good:「最後まで諦めないのがよかったね!」→具体的
◆事例◆トイレでおしっこができた時
NG 例:「天才!」「できたね!」→おざなり・人中心
OK 例:「諦めないで練習したらおしっこできたね!」→プロセス
こんなのも Good:「おしっこトイレでしたらパンツ濡れなかったね」→具体的
◆事例◆パパやママなど家族の似顔絵を描いてくれた時
NG 例:「わあ!上手だね」→おざなり・人中心
OK 例:「パパ(ママ)のこと良く見てくれているのが分かるね!」→プロセス
こんなのも Good:「おひげと髪の毛が良く似ているね!」→具体的
こんなのも Good:「この絵のこと、もっと教えてくれる?」→質問
実際にどんな場面でどんな声かけが適切か分からず困っている方のために、いくつかの具体例をご紹介しました。
少しでも参考になったり、日々の声かけの仕方が楽になったら嬉しいです。
今後のコラムで「やってはいけない褒め方」についても詳しくお話したいと思いますので、楽しみにしていてくださいね。
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