「児童発達支援の療育 Q & A」

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「児童発達支援の療育 Q & A」

児童発達支援の施設で行っている支援をもとに、Q & A をご紹介します。
子どもの発達障がいの特性もみていきましょう。解決法を参考にしてみてください。

*お片付け

Q :「お片付けしてね」と伝えても、片付けません。どうしたら、片付けが身につきますか?

A :「一緒にお片付けしようか」と声をかけてみましょう。

まず、特性からみていきましょう。
ADHD の傾向がある子どもは、次から次へと気持ちが変わりやすく、興味の対象が移り変わります。
あれこれおもちゃを取り出して、また次のものを出していくうちに、散らかってしまいます。
「お片付けしてね」と言われても、片付けようという気持ちがあっても、散らかっているものを、
どうやって片付けをしていいのか分からず、聞こえていないふりをしたり、逃げ出してしまうのです。
空間認知能力が弱いのも原因の一つにあるかもしれません。「元の場所に戻してね」と言われても、
「元の状態」を思い出せなく難しい場合もあります。
自閉症の傾向がある子どもは、こだわりがあり、「お気に入りのおもちゃを、お気に入りの場所に置いておきたい」「しまいたくない」などの理由から、片付けをしない子もいます。
片付けが苦手な子には、「お片付けしてね」「元の場所にしまってね」と子どもに全てをまかせるのではなく、「一緒に片付けようか」と声をかけると、子どもの気持ちが楽になり、行動に移すことができます。
「もう大きくなったのだから、ひとりでできるでしょ」と思って、子どもに言ってしまうこともあると思います。
成長しても、苦手なものはいつまでも苦手なものです。最初は一緒にはじめ、片付けの方法を確認しながら、「きれいになったね」「片付けられたね」など、一緒に喜ぶ・褒める・認めることで自信がついていきます。
「なんで片付けできないの!!」「また散らかして!」など、子どもは、否定されることに自信をなくしてしまい、「自分は片付けをできないんだ」と思ってしまい、もっと片付けをしなくなることもあります。
「自分で片付けられた!!」と感じられるように、しまう場所に写真・イラスト・文字で記入する工夫もいいですね。
はじめは一緒に。最後の方は子どもにまかせる。分担して、分担したところは子どもにやってもらう。など、「自分で片付けができた!!」と感じられる工夫が、自信へつながります。
でも、忙しくて一緒に片付けができないこともありますよね。
「部屋がきれいになったら嬉しいな」「気持ちがいいな」など、ボジティブな表現だけで、子どもがやる気をだすこともあります。
また、「何秒で片付けられるかなー」などゲーム性を持たせると、急いで片付けることもあります。
特性にあわせて、その子その子にあった言葉がけや必要な方法を見つけていくと良いでしょう。
発達障がいは、早期発見によりその子にあった言葉がけや、必要な方法がみつかると、子育ての悩みが軽減することもあります。
「みんなと違うかも…」「成長が遅れてるかも…」と悩んでいる保護者さま、ひとりで悩まなくて大丈夫です。いつでもご相談ください。

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