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2022.06.13
コラム
「児童発達支援を利用している子どもたちへの大切な声がけ」
以前のコラムで児童発達支援の子に対して声がけをする際の注意についてお話ししましたが、
今回は具体的にどのように対応したらいいのかをいくつかお話したいと思います。
発達障がいの子どもを持つ親は「なぜ、何度同じことを伝えてもできないんだろう?」「この子には何ができるんだろう」と現状への不満や将来への不安から、
気づけば叱ってばかりになってしまい親子共々疲れてストレスが溜まっていくことがあります。
ですが、成長は日々の出来事や経験の積み重ねから成るもので一朝一夕で実感できることではありません。
そして親からの言葉は子どもたちにとって一番身近にあり多く聞くものなので影響力も強くあります。
今日はそんな子どもたちの成長の後押しができる言葉がけや対応をご紹介します。
■曖昧ではなく具体的で簡潔な言葉がけ
発達障がいの子どもは親から言われた言葉や指示が理解できないことがあります。
世間一般的に「当たり前」とされているルールや略称、言葉の意味を察するのが苦手です。
言葉を額面通りに理解してしまうこともあるので「あれ・これ・それ」などあいまいな言葉を使って頼み事などをしてしまうと、
言葉や状況から目的を察することができずうまく反応できないことがあります。
また長い説明だと理解と整理に時間がかかり全体の話の趣旨を理解できないこともあります。
この場合は必ず子どものそばに行き、子どもの顔を見てあげることで注意を引いて
「誰が誰に話しかけているのか」を明確にしてあげます。
そして長い説明やお願いは避けて、短い言葉で簡潔に指示を伝えることで話を処理する負担を減らして直感的に理解しやすい配慮をしてあげましょう。
大事なポイントとしてこの時指示が2つ以上の時は、一つずつに分けてお願いしましょう。
1つ目が終わったら「ありがとう。」と終わりを明確してから感謝を伝え次の2つ目の指示へとつなげていきます。
できていることや挑戦していることはよく認め受け入れることでやる気や話を聞くモチベーションにつなげていきましょう。
■苦手なことに挑戦するときや継続してほしい行動をお願いするとき
先述した具体的で簡潔な声がけでの指示で理解をしても、子どもにとっての苦手や続けることが難しい内容の時があるはずです。
苦手なことをやりたくない気持ちは大人にもあるのですから子どもにあって当然です。
逆に物事にメリットを感じると行動をしやすくなったり、続けようとする気持ちになっていきます。
宿題よりゲームや遊びを続けてしまうのは「楽しい」というメリットがあるからです。
そんな時に「早く宿題をしなさい。」と叱っても気分も乗らないし効果があまり見られません。
そんな時は感情に任せるのではなく見方を変えて「宿題を楽しいこと」に変えてみるのはどうでしょう。
例えばポイント制を取り入れたりスタンプを用いて自分が「いつ・どれだけ」宿題をやったのかを見える化します。
そして宿題をすることで溜まったポイントがゲームをできる時間に変換できたり、
集計して目標にすることで子どもたちに「続ける意味とメリット」を提示します。
行動することで得られるメリットが明確になればそのためにする行動にも理由がつき「宿題をする=楽しいことができる」となるのです。
この時に子どもの好きなキャラクターのスタンプやシールを使うなどやる気を維持する工夫をすると良いでしょう。
また「毎日頑張っているね」「ここまで頑張ったね。すごいね。」と行動に対して前向きな褒め言葉でモチベーションをさらに引き出していくことも可能です。
褒めて受け入れることは子どもたちの「できる」を増やしてあげるとても重要なことです。
ZENIBAKO Brave では日々子どもたちと関わる中で感じる「あの時にこの言葉がけをした方が良かったかな」「こんな時なんて声がけをしたらいいんだろう」という反省や不安を
職員同士で共有し合い、意見を出し合うことで統一されたその子のための対応を作っています。
それをそれぞれのご家庭と共有することで、その子どもや家庭に合った個別の支援となっています。
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